年齢とともにほうれい線が気になり、鏡を見るのが憂鬱な人もいるのではないでしょうか。ほうれい線は、老け見えする大きな原因の一つであり、日々の予防習慣やストレッチを続けることが大切です。このコラムでは、ほうれい線ケアの正しい方法について見ていきましょう。

表情筋と顔まわりストレッチでできる「ほうれい線対策」

ほうれい線対策に必要なのは、表情筋を鍛えつつストレッチでほぐすことです。ほうれい線が目立ちにくくなる効果が期待でき、継続することでより効果を実感できます。

ここでは、すぐに取り入れやすい、3つのストレッチ方法を紹介します。

1.頬を内側から膨らませてほうれい線を伸ばす簡単ストレッチ

初心者でも簡単に取り入れやすく、ほうれい線を伸ばすためのストレッチです。肌の弾力が失われ、たるみが気になっている人は試してみてください。

1.　まずは、口を閉じた状態で空気を含みます
2.　次に左側のほうれい線を伸ばすように空気で膨らませ、5秒キープします
3.　右のほうれい線も同様に行います

以上の動きを3～5セット程度繰り返すようにしてみてください。ポイントは内側から空気で頬を押すことを意識するイメージです。

2.顔の緊張をゆるめて血行を促進するストレッチ

顔の血行を促すことで、顔の緊張をゆるめ、たるみやむくみを改善するストレッチです。血流の悪さが気になっている人は、試してみてください。

1.　まずは口を「お」の形にすぼめます
2.　次に思い切り、鼻の下を伸ばします
3.　この状態のまま目線を上にあげて5秒間キープします

以上の動きを3～5セット繰り返すようにしてみてください。額にしわが入らないように注意しつつ行うことや、目を上にあげたときに顎が前に出てしまうと、効果が少なくなってしまいます。

3.口元と頬の筋肉が交差する接合点をほぐすストレッチ

人間の顔には、モダイオラスという筋肉の集まるポイントがあります。

モダイオラスを探す方法は以下の通りです。
「口を軽く閉じた状態で舌を使い、内側からほうれい線のあたりを辿り、やや膨らんだ場所」

モダイオラスをほぐすことで口のまわりや頬の筋肉の連動性を高め、ほうれい線が目立ちにくくなります。血流やリンパの流れを促進し、むくみやたるみの予防にも繋がります。

1.　口を閉じたままで舌先でモダイオラスを軽くなぞります
2.　舌を上下に動かして、左右それぞれ10回ずつ行います

ほうれい線が目立つ主な原因は6つ

ほうれい線が目立つ老け見えの原因は、主に6つの要因があるといわれています。原因によっても、必要な対策が変わってきます。

具体的にどのような原因があるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。

肌のたるみや弾力の低下

ほうれい線の根本的な原因は、肌のたるみや弾力が低下することです。たるみは年齢とともに皮膚の下にある組織が変化して重力に抗えなくなっている状態です。私たちの顔は5つの層から構成されており、「骨」「筋肉」「皮下脂肪（皮下組織）」「真皮」「表皮」のバランスが崩れるとたるみの原因となります。

例えば、骨は加齢による骨密度の低下、皮下脂肪量の低下による移動が原因で溝が深くなってしまうこともあります。また、肌の一番奥にある真皮は、加齢だけでなく紫外線を長期間浴びることで、ハリや弾力が失われていきます。

うるおい不足による乾燥

肌の水分量が不足することで、ほうれい線をはじめ、しわや溝の部分が深く目立つようになります。特に30代ごろから40代になると皮脂の分泌量が少なくなるため、肌が乾燥しやすくなり、例えるなら水分を失ったドライフルーツのような状態です。

季節的な要因や紫外線、エアコンの影響も肌の乾燥を促してしまいます。乾燥した肌は弾力がなくなり光の反射が減るため、老けた印象を与えてしまいます。うるおい不足を補うためにも、日常的な保湿とUV対策が欠かせません。

老廃物の滞りによる顔のむくみ

むくみそのものでほうれい線ができるわけではないものの、たるみと組み合わさることでほうれい線を強調してしまいます。特に肌内部に余分な水が溜まることで、重みで肌が垂れ下がってしまい、フェイスラインや口元に影ができやすくなります。

ほうれい線を防ぐためには、顔のむくみケアも立体感や若々しさを維持するためにも重要です。なお、頭皮のたるみがあると頬のたるみに繋がるといわれているため、毎日のケアに取り入れられるようにしていきましょう。

口元の筋力ダウンと表情筋の衰え

顔の表情を動かすためにも表情筋は欠かせないものですが、減少・衰えることでほうれい線を引き起こす原因となります。表情筋が弱まると皮膚を支える力が不足してしまい、顔の肉が垂れ下がったような状態となり、たるみが生じやすくなります。

さらに、筋肉のバランスが崩れることで下に引っ張られるようになり、ほうれい線がより深く目立つようになります。加齢だけではなく、マスク生活の影響もあり、口角を動かす機会が減ったことも表情筋の減少・衰えを加速させる要因となっています。

顔の骨格バランスや筋肉の付き方

もともとの顔の骨格バランスや筋肉の付き方も、ほうれい線の出やすさに影響します。具体的には以下のようなケースです。

・頬骨の位置が低い人
・頬骨があまり張っていない人
・口元が前に出ている人
・顔が丸顔で顎の骨が小さい人

これらは、構造的に見てもほうれい線が目立ちやすい傾向があります。顎が小さい骨格の人は筋肉が正しく使えずに、表情筋が衰えやすいといわれています。

先天的な要因が考えられますが、後天的な筋肉や脂肪の付き方の変化も影響があるとされています。

クセによって起こる姿勢や骨格のゆがみ

日常的な動作や姿勢のクセが、顔の左右のバランスを崩し、骨格や筋肉のゆがみを引き起こす要因となってしまいます。具体的には以下のようなクセには注意が必要です。

・スマホやパソコンを長時間使用しているときの前傾姿勢や猫背
・頬杖をついた姿勢
・就寝中に左右どちらかの方向に固定したままの姿勢

こうしたクセが重力の影響と相まって肌の下垂を加速させ、ほうれい線を目立たせやすくしてしまいます。一時的な行動ではなく、長年にわたる習慣の蓄積が影響を与えてしまいます。

ほうれい線を「目立たせない」ための予防習慣

老け見えしないためにも、ほうれい線を目立たせないための予防習慣はできることから始めることが大切です。ほうれい線のためにも、まずは継続を第一として、原因にあった方法を取り入れられるようにしていきましょう。

表情を豊かに保つ習慣をつけよう

ほうれい線を予防するためにも、意識して表情筋を使うことが大切です。無表情で過ごす時間が長くなると、顔の筋肉が衰えたるみやすくなり、ほうれい線が深くなります。マスク生活が長引いたことで、表情筋が衰えてしまっている人も少なくありません。

日ごろから笑顔を意識すること、表情豊かに保つことで顔全体の筋肉を鍛えることが大切です。日常生活のなかで鏡を見て笑顔の練習をしてみたり、表情筋のストレッチやエクササイズを続けたりすることで、顔全体のリフトアップ効果も期待できます。

保湿と紫外線対策は20代からがカギ

肌の乾燥は、小じわやたるみの入口を作っているような状態です。そのため、乾燥の要因となる紫外線を防ぐためのUVカットや、保湿ケアを徹底してあげることが、未来のしわを予防することにもつながります。

外出するときは、SPFやPAが高い日焼け止めを選ぶようにしつつ、適切な量の日焼け止めを塗ることが効果的です。顔に均等に塗ること、しっかりと広げることもポイントになってきます。塗り忘れがないように細かい部分も忘れずに塗ることを心がけるようにしてください。

姿勢・睡眠・食生活…“日常”を整えることが最大の予防

ほうれい線を防ぐためにも、まずは日常を整えることが大切です。例えば、猫背やスマホの見すぎは顔のたるみに直結しますし、睡眠不足や糖質過多を続けていれば、肌の回復力の低下にも繋がります。

内側から摂取しているものが肌にも影響するからこそ、コラーゲンやビタミンCなどの栄養摂取を意識することも大切です。肌の乾燥対策のためにも、無理なく毎日摂取できる方法としてビタコラ20000のような、手軽に飲める高濃度コラーゲンドリンクもおすすめです。

ほうれい線対策はストレッチや毎日の習慣から

ほうれい線は、加齢だけでなく、乾燥や姿勢のクセ、表情筋の衰えなど、日常生活の中に潜むさまざまな要因によって目立ちやすくなります。だからこそ「仕方がない」と諦めるのではなく、毎日の習慣やセルフケアで少しずつ整えていくことが大切です。

表情筋を動かすストレッチや血行促進の習慣に加えて、保湿・紫外線対策、睡眠や栄養バランスを意識することが、若々しい印象を保つカギとなります。特に、コラーゲンやビタミンCといった成分は、内側からのハリや弾力サポートに欠かせません。

無理なく続けられるケアを習慣化することが、ほうれい線対策の近道です。例えば、高濃度コラーゲンを手軽に摂れるビタコラ20000を取り入れることで、毎日の習慣にプラスしやすくなります。今日からできる工夫を重ねて、健やかで明るい表情を目指していきましょう。